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自分の子供は可愛いか?

子供

現在の私には、子供がいる。まだ0歳の息子だ。

ありがたいことに入籍してから1年以内に授かった。

夫も会社も嫌味ひとつなく受け入れてくれ、私の希望である最大限の産休育休をとらせてもらえた。本当にありがたい。

 

私は子供が好きではない。

一番の理由は、未知への恐怖である。

子供は基本、何をするかわからない。大人相手でも同じだが、何を考えているか全くわからない。

だからといって嫌いなわけではない。しかし好きではない、苦手だ。

 

造形的な可愛さや、性格的な可愛さを持つ子供は素直に可愛いと思う。結局は表面的な可愛さしかわらないし、たとえ友人の子供であっても、他人は他人であり、他人の子供であるから、そこまでの話だ。

子供が好きと言いきれる人たちは本当にすごいと思う。私は好きではないから、子供と遊んであげてと言われても、泣かれたら困るから、何をしたらいいかわからない。

むしろ全然可愛くないと思うことさえあった。

 

それでも子供を儲けた理由は、単純だ。

結婚できたのだから、その先にある普通が欲しい。1人くらい育ててみたい。

 

今思うと適当な理由だし、全く先を考えていないと思うが、明確な理由を持って子供を持つ親が、一体何人いるのだろう。

 

妊娠するまで、常に不安と1人で戦っていた。

私は欲しいと思っていたから、初期から基礎体温をつけていた。時々ストレスから排卵のない月もあったけれど、基本的に安定したリズムだった。

それでも授かるまでの半年は長く感じた。

月のものが来るたびにがっかりしたし、自然にできるか不安だった。

なにしろ、私は過去に、バカなダイエットをして月のものが半年ほど止まったことがある。

そのせいで出来ないのではないかと、不安にかられた。

 

BMIでいえば16が最高で、止まったのは17.2くらいの頃だ。これ以下の体重になると確実に止まることをこの期間で覚えた。

当時の私は、本当に馬鹿な話だが、二次元に憧れてダイエットをした。一人暮らしをしていたから簡単だった。

運動が嫌いだから続かないのは確実なので、食事を減らせばいいのだ。炭水化物ダイエットを開始した。

止まっても何も思わなかった。むしろ楽だとさえ思えた。細くなった、単純にやつれただけの筋肉のない体に満足していた。

ちなみに現在は19.6。健康体に戻っています。

 

話は戻る。

入籍から半年後、高温期が続き、月のものが来ない。ドキドキしながら使用した妊娠検査薬の陽性反応にどれほど興奮しただろう。

一回では信用できなくて、数日おいてもう一回使用した。やはり陽性だった。本当に嬉しかった。

 

妊娠中は違う不安を常に考えていた。

妊娠できたからといって、絶対無事生まれるともわからない。情報過多のこの時代、インターネットが大好きな私は暇な時間をネットサーフィンに費やし、色々と調べた。

情報もピンきりで、どれが正しくて間違っているのか、取捨選択は大変だった。

妊娠前からあやしい期間だけやめていたお酒は完全に断ち、毎朝のカフェオレもカフェインレスに切り替えた。今更葉酸サプリメントもはじめる。

夫はタバコも酒もしないので、酒断ちは苦ではなかった。もともと週に一度飲む程度だったから、簡単だったのだろう。

 

仕事は立ち仕事で、重い荷物を扱うことはしょっちゅうだったが、自ら特別控えることはしなかった。妊娠期間中、欠勤したこともない。

なんというか、心配するのが無駄なくらい順調に育っていたからだ。胎児は平均より大きく元気だった。

つわりもよだれつわりくらいで、食べつわりも吐きつわりもなく、ほんの少し体調が悪く感じる程度だった。実母が食事の準備もできないくらいつわりが酷い方だったらしいので、ラッキーだとしか言いようがない。

 

それでも産休は、出産予定日2ヶ月前からとらせてもらった。

想像以上に体が重いのだ。立ち仕事では辛い部分が日に日に増えていることを強く感じた。

正産期に入ると每日1時間は歩き回った。運動嫌いの引きこもりだけれども頑張った。

生まれたのは予定日翌日だった。

 

自分の子供は可愛いか?

世の中の親はたいていバカ親だと思う。それを痛感したのは子供が2~3ヶ月の頃だ。

ひたすら泣く乳児をあやすだけのしんどい期間を過ぎ、やっと世話に慣れて、ひとつずつ不安がなくなってきた頃がその頃だったと思う。

顔を合わせると、生理的微笑ではない笑顔をみせてくれる。これがとんでもなく可愛い。疲れが吹っ飛ぶ。

頭も口もいい匂い。手を握ってしげしげ眺めている姿は、凛としている。バタバタ手足を動かす姿は元気な証拠で嬉しい。寝顔なんて天使だ。

3ヶ月をすぎると頭も動かしてしっかり追視するしこちらをじっと見つめてくる。

4ヶ月前には人がそばにいなくなると奇声のような声をあげるのだが、近くに行くと満足そうに笑顔でンフーと。ああ、いじらしい。

 

つまり自分の子供は可愛い。他人に思う造形的な可愛さではない、頭の奥から本能的な可愛さを感じる。

人間とは単純なものだとつくづく思う。

赤ちゃんは、大人に保護されるための可愛さを振りまいているだけなのに。私の脳は完全にいかれたのだ。

不完全に産まれる人間らしい、動物的な部分ではないだろうか。

 

このまま元気に健康に育ってくれることを心から祈る。